2014年8月2日土曜日

「気になる」が気になる

https://www.facebook.com/amnesictatsu/posts/668516286499797 (2013/10/15) より転載

「気になる」が気になる
保育士や教師が最近よく使う「気になる子」という言い回しが気になる。単純に何かにつまづいた子に注目し、対応を考えているのであれば問題ないのだが。しかし、どうも引っかかるのである。「気になる子」の響きには能動的に「気にする」のではなく「気にさせられている」というやらされ感が漂っている。本来あるべきではない状況が起こってしまっている、目を反らしたいけどそうもいかない、という感覚が読み取れる、と言うと穿ち過ぎだろうか。また「気になる子」には子どもを正常か異常かにカテゴライズするという前提が感じられる。本当なら自閉症とかADHDとかにカテゴライズしたいところだか、その判断ができないため「気になる子」という中間カテゴリーを設けたように思える。自分で判断できないカテゴリーにこだわることにあまり意味は無い。無意味なカテゴリーに纏めてしまうよりも、子どもの日常生活の中で何が気になるのか個別に具体化させた方が良い。何に困っているのか、何が問題なのか具体的に認識できれば、少しでも事態を改善する方法も工夫できるのではないかと思う。

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